職員玄関から出て駐車場へ向かう途中、サッカー部が使うグラウンドの脇を通っていると瑞輝が急に止まった。 「紘那、空見てみ?」 「うわぁっ、満月だっ」 遮るものが何もないグラウンドからは黄色く、まん丸の満月がハッキリと見えた。 あまりの綺麗さに思わず大きい声を出してしまい瑞輝に口を塞がれる。 「職員室からいくら遠いからってそんな声出されたらバレるだろ?」 そう言われてハッとする。 …そっか、私と瑞輝の関係はバレたら終わりだ。 たったこんなことでバレるなんて絶対嫌だ…