こんなに幸せを感じたのはいつ以来?
目がさめると
隣にいたはずの井内さんがいない


それを寂しく思うがすぐにわかった
いい匂いがする
そして、何かを焼く音も…
手伝いたくても、コシが立たない



「起きましたか?」


声と同時にふわりと頭に何かが触れた
身体が一気に熱くなる



『おはようございます。…あの、腰が変なんです』



そう伝えると
知ってますよ、と何故か
ベットへと侵入してきた


「寝起きの貴方を見たら、我慢できません」



チョット待ってと言おうとした時には
もう身体が反応を示していた



溺愛って言葉が当てはまっているだろう
嫌ではない
むしろ、幸せを感じてしまう


私達はまだ始まったばかり
これから知ったらいい
いつか、
私が理想とする相手、結婚条件で
私をもらって貰おう…



【完】