私が井内さんを好きだから?
だからこんなにも違うの?


眉間にシワを寄せる井内さん
…愛おしい、
触れられると、熱を持ち
けど、触って欲しいと思う
恥ずかしさよりも
触れて欲しい気持ちの方が勝るんだ



自然に私の手は井内さんの頬に触れていた
どうした、と言われているかのように
目が合うと、私の手にキスを落としてくれた



『…すき、です』



一瞬、驚いた顔をしたが
すぐに優しく笑い私の頬に触れた



「俺は、愛してる…」


そう耳に届いてから
何度キスをされたか
何度突き上げるたびに身体を反らしたか
何度…幸せだと思ったか…



どのくらいの間
身体を重ねていたかわからない
けど、やっと眠りにつけた頃には
チュン、チュンとスズメの鳴き声


「葵、愛してる」



そうまた聞こえた時には
井内さんの腕の中で
眠りにつこうとし