何かが違う…
目に見えるモノ、
耳に入ってくるモノ、
前と変わらないのに…
なのに、違うんだ
「…っ、あお、い?」
動きを止め、私の頬にキスを落とす
頬を拭うように触れてはキス
「…どうしました?」
『…わかんない、けど、何かが違うの』
その何かがわからなくて
自分で処理出来ず
知らず知らず涙が流れていた
「…俺の事、嫌いですか?」
それはない、と何度も横に首を振る
そんな私を見てクスリと笑い
可愛いな、と言いながら
またキスを落としてくれる
止まっていた動きを止め再開すると
井内さんは口を開いた
「気持ちが…違うんですよ」
「…前は、迷っていましたから…っ、」
「けど、今は…違う。葵は俺の事を好きだから…だから、っ、」
井内さんの眉間にシワが寄せ
動きを強めてきた