いつの間にか増えていく
井内さんの私物
…と、言ってもシャツや下着、靴下
なんで?と思いながらも
洗濯を干す時には顔が綻んでしまう
『お話があります』
自分で発した言葉がやけに大きく
驚いてしまったが
聞きますよ、とテーブルをはさんで
向かい側に腰を下ろした
いざ言葉に出そうとすると
なかなか言えないもの
膝の上におく手をぎゅっと握る
こんなにも、緊張するなんて…
『ずっと…思っていたんですが、』
『…結婚前提にお付き合いは出来ません』
そう言いながら頭を下げた
勢い余ってテーブルにガツンとぶつけてしまったが、今はそれどころではない
井内さんがどんな顔をしているかわかんない
けど、嘘はつきたくなくて
誤魔化すのも嫌で
正直に伝える方法が見つからなかった

