私の知らないところで
秀人は女を誘い
あのバーで口説き落とし
ホテルの部屋へと消える…



「さすがに、貴方と暮らしてからは、そういう事は控えていたようです」



私は何も知らないで
秀人との将来を、
夢を見ようとしていた…なんて…


ショックを通り越し
自分の鈍感さに嫌気を指す





目が覚めたのはまだ夜中
いつの間にか眠っていたようだ
部屋は真っ暗で、テーブルの前に座っていたはずが、今はベットの中だ


「起きましたか?」


真横から声が聞こえ驚いた
そして、今の状況を把握した
ベットの中で…井内さんに抱きしめられている
離れようとすれば掴まれてしまい



「そんな元気があるなら、大丈夫ですね」


はい、と返事と同時に自分塞がれた唇
そして気がついた
太ももに当たる…モノが…



「何もかも、俺が受け止めます。だから、俺の愛…受け取ってください」



真っ暗なはずの部屋なのに
しっかりと私の目を捉えている
拒否、する理由はなかった