「…っ!きゃあ!」 私は状況が飲み込めた瞬間、悲鳴を上げた。 「は、離してくださっムグッ!」 離してと騒ぐ私の口を、男は片手で塞いだ。そしてもう片方の手の人差し指を自分の口に当てて「静かにしろ」と言う。 私が後ろに下がろうとした時には、男が私の後ろに回り込んでいた。 「んんっ~!」 「ちょっとは静かにしてろよ」 私の口を押さえたまま、ぎゅっと抱きしめられる。