だけどそれでも私が反抗しなかった理由がある。

感情がある ということを確認したかったから。

涙なんて流したことすら覚えてない。

悲しかったことも覚えてない。

誰かを憎んだことも覚えてない。

忘れているのではなくきっと体験していないんだ。

だから私は彼女たちにかけたのだ。

自分から涙が溢れたらいいなって。

そうしたら私は人間よね。


そう願って半年が過ぎた。