椎名くんは私の人生で出会った中で1番、好きになった人。 そして、1番塩対応な人。 彼は誰にでも、何に対しても塩対応。 ほら、今日だって放課後女の子に引き止められたっていうのに… 『あ、あの…!椎名くん、お話が…』 『無理。じゃ』 そう一言、いや二言だけ言葉を放って自分の部屋に戻って行ってしまったのだった。 私のように彼を好きになったが最後。 フラれる以外の運命はほぼ無いに等しい。 なんたって彼は塩なのだから。 私のように自分の気持ちを伝えるのが苦手な人は特に。