「うん、ありがとう。明日、応援待ってるから」

「はいっ。がんばってください」


そうして、あたしは先輩と別れた。


いつも通っているはずの駅までの帰り道。

今日は、少し切なく感じた。


“駅まで、送って行く”


本当は、中津先輩といっしょに帰れたのになっ…。


雨はしとしとと、あたしの差す傘に降り注いだ。



駅に着くと、あたしはバッグから予備のタオルを取り出した。