*中津先輩*

「はい。みなさん明日は大事な大会ですし、お邪魔になってはいけないので…」

あたしは自分の荷物を肩にかけた。


…そのとき。


「じゃあその前に、俺の部屋に寄ってって」

急に、中津先輩に腕を掴まれた。


そして、訳もわからぬまま連れてこられたのは、307号室。


「ここって…」

「俺の部屋」


中津先輩は、部屋のドアを開ける。

6帖の部屋はきれいに整理整頓されていた。