あのときのあたしには、告白する勇気がなかった。

その勇気が少しでもあればっ…。


…勇気。


きっと、ここで勇気を出さなければなにも変わらない。

また、2年前の繰り返し。


…しっかりしろ、あたしっ。


あたしは服をキュッと掴み…。

…そして、言った。


「…ぜひ、応援しに行かせてください!」


あたしがそう言うと、中津先輩はニッと笑った。