「もしかして、柴高?」

「…はい、そうですけど。なんで知ってるんですか?」

「いやぁ。さっきの決勝戦のとき、柴高の応援する人の中で北原に似たヤツがいるな〜って、試合中思っててさ」


えっ…。
先輩が試合中に…あたしのことを?


「で、そっち見てたら、そのゲーム取られちゃったしっ」

先輩は舌をペロッと出す。


それを聞いて、あたしはハッと思い出す。