そんなとき、まさかの中津先輩から声をかけてくれるなんてっ…。


あたしの心臓は、これでもかってほどに高鳴っていた。


「久しぶり!…って、俺のこと…わかる?」

「もっ…もちろんです!」


忘れるはずがない。


「こんなところで会えるなんてな!もしかして、今日はだれかの応援?」

「は…はい!同じ高校の先輩が出てて…」


正確に言うと、その先輩目当てできた友だちの付き添いだけど…。