「あっ、カイ!」


目の前に男達が現れる。
先回りされたみたいだった。


「チッ、金魚のフンみてーに追いかけてきやがって……」


低く唸るような声でカイが私の体を背に追いやる。
だけどすぐに後ろでも足音がして、振り返ると……。


「よーし、捕まえたぞ!」

「い、いやっ!!」


振り返った瞬間に、グイッと後ろから羽交い締めにされる。
そして、カイから距離をとられた。


「カトレイヤ!!てめぇ、ふざけんなよ、ソイツに触んな!!」

「おーっと、お前は俺たちと相手をしろ」

「たくさん、可愛がってやるよー?」


すると、カイが男達に囲まれてしまう。