「なぁ亜由ちゃん、雨美は?」



SHR後、すぐに洋平と
雨美の教室へと向かった。




朝一番に会いに来いっつったのに。会ったら文句言ってやろう!


そう思った俺の前に、
雨美の姿は無かった。



「雨美ですか?今日はまだ……」


「そっか……」


「珍しいよな、雨美ちゃんが遅刻って」


「うん。雨美が遅刻するって言ってもSHRの間だから。だから少し……」



「心配」小さくそう呟いた亜由ちゃんに、何故か胸騒ぎが起こる。



何なんだ、コレは。
胸が騒ぐ……。



雨美、大丈夫だよな?
何にも……ないよな?




そう思い何度も電話するが、
繋がることは……一度もなかった。