「そうと決まれば!!
ほら、行ってきな〜」
さっそく背中を押されて、あたしも意気込む。
……でも。
「もう帰りのSHRも終わっちゃったし、ムリなんじゃ…っ、」
もう、みんなかえっちゃったよ…?
「……は?」
「……ふぇ?」
玲ちゃんの『は?何言ってんのコイツ』的な視線を感じたものだから、ついつい間抜けな声が出る。
「何言ってんの?」
「……どういう意味、ですか?」
「佐藤は寮よ?」
「う、うん。知ってる……よ?」
帰っちゃってるじゃない。
だから、明日のつもり…だったんだけど…
「321号室。」
「……は?」
今度はあたしが『は?何言ってんのコイツ』的な視線を送る番だ。
「だーかーらー!!
佐藤は321号室に住んでるの!!
そこに行きなさい!!!」
「えっ、えぇっ!えええ!?」

