たしかに終わっちゃうかもしれない。
でも、簡単にこの気持ちを終わらせる方が無理だ。
それなら、どうするの?
彼を振り向かせることができるように動けばいいじゃない。
「ち、がうもん。」
「なら、心結はどうするの?この状況を守り続ける?それとも………」
前へ進む?
玲ちゃんの質問に、あたしは迷わなかった。
「怖いけど……っ、
前に進みたい…っ!」
「っ、よく言った!!!
がんばって、私、ちゃんと応援してるからね。心結は可愛いよ。だから、自信持ちな。」
「……っ、玲ちゃっ、あり、がとぉっ」
「あぁもう!!心結!泣くな!!」
前に進む決心をしてから、なんだかあたしまで強くなったみたい、なんて思ってたけど。
やっぱりあたしはあたしだった。
玲ちゃんからの言葉で、とうとうあたしの涙腺はなぜか崩壊した。

