「僕の部屋いこ。」


グイグイ引っ張られるのももう慣れた。


でも......





部屋って!!なにするつもりですか!!





昨日告白をした場所、つまり佐藤くんの部屋321号室の前に着くと、ガチャガチャと鍵を開けながら、


「なんか分かっちゃったの悔しいから、今から証明することにした~。


あ、数学の証明じゃないからね?」




数学はほんと嫌いだから~と言いながら強引に部屋の中に招き入れる。




「......っん」

ドアが占められた瞬間、突然降ってきたキス。



「ふふ。今日はお願いだから気絶しないで?」

「......ひゃぁっ」



あたしを抱えてベットに落とすと、考える暇も与えてくれない程、瞬間的にあたしの上にまたがって、キスの雨を降らせる。