「いたいた~!
無視はよくないよ?みう。」
「うっ、ごめ......」
「はい悪い子~。ってことで、1限サボってもらいま~す。
ってことで隣の黒髪ガール、よろしく。」
「えっ、ちょ、佐藤くんっ!?」
『黒髪ガールって......あたし?』って呟く玲ちゃんがどんどん遠ざかる。
グイグイ引っ張られてついた先は、
「保健室?」
「そそ。先生今日は休みの日だからさ~」
すごい......先生のスケジュール把握してるほど仲いいの?
その中の一番奥のベットに座らされて、佐藤くんの両腕はあたしの左右を陣取っている。
単純な頭の持ち主であるあたしは何をしていいのかわからず、その手を眺めることしかできない。

