─────次の日。
「おはよ、玲ちゃん」
「あ、心結おはよー...って!!
何その顔は!!!」
「え、ひどい?」
「ひどいも何もないよ!!なによそのクマ!!」
「へへ......寝れなくって。」
そう。
昨日のことが、あたしの中では現実離れすぎて眠れなかった。
おかげの今に至るんだけど......
おかしいなぁ。
朝、ちゃんと鏡見たはずなんだけど......
元から冴えてない顔がさらに冴えなく......
あーだめ。最悪。
「石井心結いますかー?」
玲ちゃんに『あたし元から冴えない顔してるのに......』とグチをこぼしていると、教室に響く知ってる声。
まだ顔見てないのに。
キュゥ~って胸が縮む。

