ふわふわした、甘い恋を貴方と。



「え、……えぇ!?」

なんと!!!!
まさかのOK?



「ま、今のところ全然石井さんに恋心なんて抱いてないって本能が言ってるけどね~」


「......」



天然さんは毒舌なのかな?
素直すぎなのかな?


地味にグサッとくるなぁ。



「がんばり......ます」

ほら、ネガティブ系女子のあたしにはアタックが強すぎた。



「じゃ。危ないからもう帰りな~」

話は終わったと解釈した佐藤くんは、ドアに向かって手を伸ばす。



「は、はい......それじゃぁ。」

また。といってあたしも佐藤くんに背を向ける。


佐藤くんも放課後はゆっくり休みたいだろうし。

あたしも帰るとしよう。



そう思って帰ろうとしただけなのに。

もう夢のような経験(?)をさせていただけたから、あとはこの喜びを家で存分に噛み締めようとしてただけなのに......