この表情からは、佐藤くんが今どんなことを思って考えてるのか、さっぱり読み取れない。
「……さ、とう…くん?」
沈黙に耐えられなくなったあたしは、ただ真顔であたしの顔を見ている佐藤くんに声を掛けた。
「なにが?」
「、え?」
やっと口を開いたかと思いきや、お馬鹿なあたしには理解できない返答で。
あたしの頭の中には、クエスチョンマークが大量発生中。
ぽーん、ぽーん……どんどん増えてく頭の中のハテナさん。
「だーかーらー、何が好きなの?」
「!?」
ちょうどあたしの頭の中ギュウギュウのハテナさんが1個増えた時、佐藤くんがもう1度聞いてくれて……
それを理解した時、パーンっ!と全部吹き飛んだ。
もしかして……伝わってない?

