「へいへい!そこのイカしたカノジョ〜!ヒマならオイラとお茶しないかい!?ベイビ〜」


「…あのね。ナンパならもっと上手くやりなよ。そんなんじゃ誰も着いてきてくれないよ?」


「俺はおまえだけが着いてきてくれればそれでいいんだよ」


そう言ってニカッと真夏の太陽みたいに笑うこの男の顔を見て無性に泣きたくなる。


「っバカ…」


「おいおい、彼氏様に向かってバカとは生意気だぞ」


繊細でわたしより華奢な身体をしているユキとは違ってたくましく大きな身体。


泣きそうなことを気付かれたくなくて思いっきり抱きつく。