「そうそう。夢クラブから幽霊クラブに改名したけどな」


そう言って大声をあげて笑う有馬。


あまりにもあっけらかんとした5人にあたしは拍子抜けしてしまいそうになる。


だけど、ここにまだ残っていると言う事はそれぞれの心残りがあるということだ。


「とにかく、あなたたちが亡くなった原因はよくわかったよ。でも今日はもう暗いから明日からにしようと思う」


あたしは窓の外が暗くなってきたのを見てそう言った。


夜は霊の力が強くなる。


そうなると、彼らみたいな霊でも素直に成仏してくれなくなる可能性があった。


「賛成! 僕も夜は眠くなるんだよね」


大空がそう言うのであたしは「そんなわけないでしょ?」と、聞き返した。


「なんで? 夜は眠るもんじゃん?」


大空は首を傾げてそう聞いて来た。


「でも夜は幽霊にとって力が出る時間でしょ?」


「え? そうなの?」


あたしの言葉に大空はめをパチクリさせている。


裕と有馬も目を見交わせて驚いた表情。


え、まさかみんなそんな事も知らないの?