☆☆☆
グラウンドでは和と裕がかけっこをして遊んでいた。
高校3年生だというのに、本当に子供っぽい。
だけどその様子はすごくほほ笑ましくて、見ているだけで心が柔らかくなっていく。
「花火しようよ!」
あたしは買い物袋を見せてそう声をかけた。
「やった、花火だ!」
裕が一番に駆け寄って来る。
本当に、裕と翔は似たもの同士だ。
袋を開けると、さっそく2人で取り合いを始めている。
空を見上げると満点の星が輝いていた。
素敵な夜だ。
「チホ」
名前を呼ばれて視線を戻すと、和があたしに花火を差し出していた。
あたしはおずおずとそれを受け取る。
「3色花火だって。色が変わるんだ」
「……そうなんだ」
「チホ、また表情が硬くなってるぞ」
唯人にそう言われて、あたしは自分の頬に触れた。
グラウンドでは和と裕がかけっこをして遊んでいた。
高校3年生だというのに、本当に子供っぽい。
だけどその様子はすごくほほ笑ましくて、見ているだけで心が柔らかくなっていく。
「花火しようよ!」
あたしは買い物袋を見せてそう声をかけた。
「やった、花火だ!」
裕が一番に駆け寄って来る。
本当に、裕と翔は似たもの同士だ。
袋を開けると、さっそく2人で取り合いを始めている。
空を見上げると満点の星が輝いていた。
素敵な夜だ。
「チホ」
名前を呼ばれて視線を戻すと、和があたしに花火を差し出していた。
あたしはおずおずとそれを受け取る。
「3色花火だって。色が変わるんだ」
「……そうなんだ」
「チホ、また表情が硬くなってるぞ」
唯人にそう言われて、あたしは自分の頬に触れた。