君の隣






「懐かしいな…。」


お母さんがずっと大切にコツコツと作っていてくれたアルバム。



こっちに引っ越してくるときに一括で持ってきたけど、ずっと開けずにいた。



開いてしまったら、いろいろな思い出したくないことも思い出してしまうって。



すごく怖かったんだ…。



ずっと考えていた。



ここまで音楽を続けているなんて考えもしなかった。



きっとこっちに来たときもそうだけど。



いつかやめるだろうって思いながら音楽に向かっていた。



そもそも地元を出たのがCDデビューのオファーがきっかけだった。



地元にいたままではCDデビューをしてもその後の活動がとても難しいからと事務所から言われたからだ。



自分自身も親に甘えたままではいけないっと考えていたから、いい機会だと思って高校進学と同時の状況を決めた。