青空の下、君の声に。

「…おーっと間違えた、転校生じゃねーや!」
「「は?」」

渡辺先生が急に短い髪をくしゃっと搔き上げ、苦笑いを始めるものだから、クラスは変な空気に包まれる。

皆の頭に、はてなマークが浮かんでいる様な空間。

渡辺先生の額には、はてなマークじゃなくて汗が浮かんでいる。

果たしてそれは、暑さなのか、それとも間違えたことの焦りなのか。

参考書を読んでいた私も、気付いたら顔を上げていた。


「いやー、先生が間違えた。ごめんごめん。
転校生じゃなくて…”あいつ”が帰ってくる。」