―もっと、刺激的な恋を。―

真夏の青空には、雲は１つもない。
白く照りつける太陽、ジィィとどこかで鳴いている蝉の声。
ジワジワと熱い黒いアスファルトを、汗を流しながら、涙を流しながら、全力で走り抜けた。



ずっと真っ暗だった、私の世界。
何も見えなくて、見ていなくて、自分勝手に作っていた壁にぶち当たっては、1人で泣いていた。


盲目だったあの頃の私。


でも、君がいたから。
君が私の手を引いてくれたから、私の世界はキラキラと輝いた。
私の知らない世界を、たくさん、たくさん教えてくれた。


私に笑顔と、幸せと……恋をくれた、大好きな君。
いっぱい助けてもらったから、今度は私の番。
私が、私が君の手を、そっと握り締めるよ。
だから…



君がくれた幸せの分を、私が………






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二宮明里（にのみやあかり）


成宮爽太（なるみやそうた）



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引っ込み思案の、小さな初恋。