「おう。」 お兄ちゃんの声を確認してから、お兄ちゃんの部屋に入った。 「なんだよ。夜中に。」 お兄ちゃんは至って普通だ。 まるで何もなかったかのように。 「お兄ちゃん。」 私は直球に聞いた。 だって、変に遠回しの言い方ってなんか嫌いだ。 「今日、どうして私にあんな事したの?」 「……」 あ、無視ですか。 私はイライラしながら、もう一度聞いた。