気がついた時、私の頬に、一筋の涙が伝っていた。 「だって… お兄ちゃんとご飯行くから、すごくドキドキしてて… お兄ちゃんと一緒にいておかしくないように、 精一杯おしゃれしたの… そんなつもりなくって… ごめんなさい…」 「おい…泣くなよ…」 お兄ちゃんが私から目をそむける。 「お兄ちゃん…私の事嫌いになった?」 私の言葉を聞いて、お兄ちゃんは、 「困ったな…」 と、頭をくしゃくしゃかいていた。