白いベッドの上。 私たちは大の字に寝ていた。 まるで、今までの事がなかったかのように。 多分、私もお兄ちゃんも 恥ずかしがり屋なのだと思う。 何も言いたくないというか、言えない、のだ。 「ごめんな」 「何が…?」 低音の声が耳をくすぐる。 「いや、だったろ? お前の処女奪ったのが、 兄貴だー…なんてさ。」 「ううん。」 私は大きく首をふった。 嫌なわけない。 こんなにも あなたを愛してるんだから。