それからはまぁ無難に
ジェットコースターとか


お化け屋敷とか
コーヒーカップとか乗って


ついに最後の乗り物になった。
「最後どうする?どこがいい?」
って俺は琴莉に聞くと


琴莉は「あれがいい。」と言って指さした
その指の先を見ると観覧車だった。


俺は、琴莉が乗るなんて言うと思わなくて
びっくりして一瞬フリーズしたけど


直ぐに「お、おう!乗るか!」
って言って今だけはいいかな〜と思って


琴莉の手をつかんで行くぞ!
と言って引っ張った。


観覧車はわりとすいてて
すぐに乗れた。


乗って最初の4分の一くらいは
ずっと沈黙で琴莉も黙ってて


4分の一過ぎたあたりで琴莉が
「あっのさ、この観覧車にジンクス?
みたいなのがあってね…。」


って言って琴莉は一旦止めた。
俺は「う、うん。それで?」って言うと


「それでね、ベタなんだけど
頂上でキスすると恋人同士は
永遠に離れないんだって」って言った。


確かにベタだけど
そんな話されたら俺期待しちゃう…。


琴莉はその後も続けて
「そっ、それでね告白の返事だけど…」


と言って琴莉は一息おいた。
俺はしゃべる余裕もないくらい


心臓がドキドキしてて
落ち着かなかった。



「私も優也のこと恋愛対象として好きです!」


「えっ…えっ、好きって言った!?」


「うん。言ったよ!優也のおかげで
気づけたんだよ!ありがとう!大好き!」
って恥ずかしそうに言う琴莉。


「俺もずっと前から好きだったよ!
これからもずっと愛してる。」


我ながら言うとめちゃくちゃ
恥ずかしてくてもう
当分は言わないなと思った。


そして、俺はまだ顔を赤くしてる琴莉に
そっとキスした。