今は梅雨真っ盛りの6月中旬。
ここ連日の雨に相当参ってる…。


俺は神崎 優也(かんざき ゆうや)
どこにでも居るような高3男子。


頭だけはよくって学年1位は当たり前。
県内で1位争いをしてて


日本ランキングはトップ10
大学だったら
東大とか京大レベル…行かないけどな。


そんな俺は部活は剣道部だったけど
そんなに強くない俺は6月初めに引退した。


一応小学校からしているものの
努力が盛大に開花するのはごく一部で


俺は、そんなに開花せずに終わった。
開花をみせてるやつもこの学校にいて


一個下の後輩の佐倉 琴莉(さくら ことり)
俺にはすげぇ塩対応で基本クールなヤツ。


大人数でワイワイするのは嫌いなくせに
いつも大人数に囲まれてる人気者。


だから、親友と友達はちゃんと分けてる。
親友にはクールな本性を出してるらしい。


剣道は全国レベルで
推薦も沢山あったのに
何故か俺と同じ高校に入った。


琴莉はこの高校の一般入試で
入ってきたんだ。


琴莉は合格発表まで俺に黙ってて
初めてこの高校だって聞いた時には


マジでびびった。
それと同時に嬉しくなった。


そう、俺は琴莉の幼なじみで
高校入学当初からめちゃくちゃ好き。


いや、正確に言うともっと前から好き。
中1の時に自覚してから一筋だ。


琴莉に何度も
「なんでこの高校入ったんだ?」
って聞いてるけど


本人はサラッと流してばかり。
前に琴莉の親友らしき人と話してるのを
偶然聞いちゃった時は


「好きな人がこの学校にいたから
推薦、蹴ってきたんだ!」


っていつもよりテンション高めに
琴莉は言ってた。



マジで…好きなヤツ…誰なんだよ…。
って何度思ったか計り知れない。