しばらく歩いて来た場所…。
それは昔、流とよく来た川だった…。
放心状態で歩いていたから気がつかなかったケド…
前日降り続けた雨で、川は少し洪水ぎみだ。
この川は橋の下にあって、それほど寮からは離れていない。
荒れ気味の川が、今のアタシの涙をかえて流れているんだと思った…。
「流……。」
川のすぐ横の河原に腰掛けると手紙を取り出す…。
大好きだった流からの手紙…
何で死んだ後にアタシのもとに届いたのかな…?
このことに大きな意味がある気がして、何だか胸がいっぱいになった…。
流…。
どどいてるよ…!
流からの天国からの手紙…。
ちゃんと汐音に届いたからね!