「そうですけど…どうにかなりませんか?」 「どうにか…ねぇ。 私にお金を出せとでも?」 「いえ!そうじゃないですけど…」 あと1年半もないのに、退学なんて…。 どうにかしたい、けど…。 「樹乃ー!見ろよこれ!!」 何かの雑誌を持って、悠が走ってきた。 「何それ…?」 「億万長者特集だってさ! 金持ちはいいよなぁ〜!」 「へぇ…」 億万長者か…僕は興味ないな。 「億万長者?!見せて!!」 「え!?」