「はい、服脱がせるよ?」




「ちょ、勝手に脱がさないでよ…」





「だって、手錠してたら脱げないでしょ?」






その通りだけど…
もしかして、全部見られる…?




「昨日も思ったけど僕、くるみの胸すごく好きだなぁ…形も大きさもすごくいいし、柔らかくて…」






まじまじと見つめ、触ってくる。
…はやく、はやく終われ。




「…さすがに、下は手錠してても自分で脱げるよね。僕、先に入るから」




サッと脱いで入っていくユイくん。
でもきちんとタオルで隠すことを怠らない。さすがだ…


私も手錠付きの不自由な手で脱ぐ。
けれど



「タオル…ない…???」




隠すものがない。これは、どうすれば。




「早く入ってきなよー、くるみー」




…全裸で突入しろ、と?



「あ、ドア自分で開けない?開けるよー」



だめ。だめだめ今開けたら。


ガチャ


「なに、そんなとこにかがんでるの?早くはいろ?」



「タオル…ない…」



「大丈夫だよ、1日目に全部見てるから」



…は?
そういえば、眠っちゃったんだっけ…そのときに?…最低だ…




「ほら」


グイッと引っ張られ、湯船にばしゃーん。


「わぷっ…!!」


「あはは、くるみったら大胆だなー」




私はユイくんに抱きついてしまっていた。
触れ合う体。
ユイくんは下半身にのみタオルを巻いていて、私は全裸。



これは、どーゆー状況だ。



「積極的なくるみも可愛い。
でも、ここで我慢できるほど俺は大人じゃないよ。」



「んんっ…!!!!んふ…んあぁ…」



キスすると同時に身体中をまさぐられる。
触られたことのないところまで、かき乱される。


「ふふ…お風呂の中でだって分かるぐらい…感じてるよね…トロトロしてるよ?」



「っ…!!!!!んんん…」



全部触られて、おかしくなりそう。



「…ねぇ、俺の、入れていい…?我慢できないよ…」





「な…!?だ、だめ、だめだよ、それだけは…」



「でもさ、くるみ、俺のこと好きになってきたでしょ」




「!?!?そ、そんなわけ…」



「あるんでしょ?」





「っ…!!!!」





だめだ。私の完敗だ。
こんな場所で、こんな格好で、何を言えばいいのか。

自分からユイくんの首に手を回してるような、こんな状況で。