「…それにしても、帰りどうしよっか」








「あー…ビショビショだもんね…」








「俺は構わないけど、さすがにみるくをこのまま帰す訳にもいかないしなぁ…
みるくは家ここから近い?」








「んーと…電車で1時間ちょっとかな」








「あー、割と遠いやつだ
どうしよ…」








「私、このまま帰れるよ?」









「違うじゃん、帰り道にさ
…変な奴に狙われるかもしれないし…」







「えー?そんなことありえない気が…」






ユイくん心配しすぎだよ
でもまぁそんなところも優しいな








「…俺の家近いから、来る?
俺ので良かったら着替え貸すよ
…嫌だったらいいけど」








「ユイくんの…おうち?」








これってさ
…大丈夫なのかな



だって、ユイくんがいくら優しいとはいえ1人の男性な訳だし
何もないとは限らないよね




…大丈夫、なのかな…
信じていいのかな…








「…信じて、いいよね?」







「ん?うん、当たり前だよ」








「じゃあ、行こう、かな」