「単刀直入に言う。瑞穂が狙われている。 恐らく、敵は琥珀と瑞穂を兄弟と勘違いしている。 藤を狙っているようだ」 滋行の言葉に皆は愕然としていた。 「それで、瑞穂と琥珀は知っているのですか?」 凜の言葉は、父親としてのそれだった。 「ああ、今話してきたよ。恐らく、琥珀は一人自室にいるだろう。瑞穂は熱が下がってない。瑞穂の部屋に寝かしてきた」