「ご飯よ」 と、優花が屋根を見上げると二人は小さい頃よくそうしていたように、 手を繋いで寝ていた。 二人は無意識なのだろう。 「変わってないな、 二人とも。 一緒に寝るといつも手を繋いでいる」 ふと、背後から声がして振り向くと、 旦那である懍がいた。 「ええ。 変わってないです」 ふっ、と二人は顔を見合わせて笑った。 ・