初めて会ったときに 「女性のSEさんに会ったのは初めてです。スゲー・・・」 当時、システムエンジニアとして駆け出しのアタシは、 初めてあった営業マンに対して嫌悪感バリバリだった。 いかにも「仕事できますけど何か?」的な微笑み方や、印象を与えるための、初めての会話から、すべてが「営業」という計算の上で成り立っている小道具に見える。歯の浮くような台詞も、ためらいもせずに発してくるスキルが嫌いだった。気持ちワル・・・。 だから営業ってヤなのよ。スキンシップが大事だとか、笑顔でいればいいとか、 キモイしめんどくさい。そういうコミュニケーションをとられるのは一番ニガテだった。こんなとき、相手はどんな反応を期待してるのだろう?まだまだ男性社会の業界だったあの頃は、初対面での挨拶が、女の私にとっては、今後のやりやすさを決める大切な儀式だった。でも、こんなとき、どこで笑えばいいのだろう。場の雰囲気を乱すなと心で強く願おうとも、このニガテな雰囲気に、アタシの心は化学反応をおこして顔がゆがむんだ。・・・シワが増えるなこりゃ。ちょっと気が重かったのを覚えている。