青い涙〜君と同じ空を〜

コンコンっ。

「し、失礼します!1年B組、望月です。野球部の顧問の先生はいらっしゃいますか?」

中学生の時と同じ、丁寧な言い方をして職員室にはいる。

職員室は程よく暖房がかかっていてちょうどいい心地よい温度だった。

すると、1人の先生が

「あぁ、部活ね。川村先生!」

といって、顧問の先生であろうひとを呼んでくれた。

顧問は川村先生、か。

そしたらその川村先生はこっちこっちと手招きをする。

たたっとかけよると

「お。女子か。自己紹介してみろ。」

と言われた。

ドキン。ドキン。

スゥっと息を吸い込む。

「望月羽美です!中学の時は女子1人野球部で活動してました!マネージャー希望です。よろしくお願いします!」

深く礼をすると、

川村先生はニカっと笑って、

「おう!よろしく!」

といった。

「じゃあ、今日、新入部員の紹介パーティーをするから望月も来てな。」

「は、はいっ!」

ハキハキと返事をする。

「失礼しました!」

と言って職員室をでる。

う、わ。

夢が叶った。

ひとつ。またひとつ。

クラスで自己紹介したときよりかはハキハキと大きな声で言えたかな。

帰ったらぶどうがあるっけな。

おやつに食べよう。

職員室を出て、

まだパーティーまで時間があるから校内をお散歩することにした。

トタトタと歩いてると、

階段を上り下りするドタドタという音が……。

そちらに目を向けると、

見覚えのある人がみえた。

「あ、岩橋くん?」

今日、助けてくれた人だ。

私が声をかけると、

「望月。」

と息を乱して振り返った。

そして、階段をおりてこちらに向かってくる。

「あ、あ……ごめんね!邪魔しちゃって!何してるのかなって思って……。」

私が言うと、ふっと柔らかく笑って、

「んーん。いい休憩になったから。」

と言った。

「体づくりってやつ。野球部ってきついからさ、それにも慣れねぇといけないじゃん。」

おぉ。なるほど。

頑張り屋さんなのかなぁ。

「望月は、マネージャーになれた?」

「うん!」

ぱあっと笑ってみせると

「そっか、これからよろしくな。」

と岩橋くんも笑った。

「うん、よろしく!」

素敵な人だ。

そうして、岩橋くんは何も言わずにまた階段を上り下りを始める。

「がんばれ。」

小さくつぶやいて、私はまた歩き出した。