美海もしかしたら気づいてるのかなー。


私は今日のことを思い出していた。


今日の昼休みは美海が購買係でいなかった。


私は本を読んでいて、気づけば5分が経っていた。


美海遅いなー。


美海いないし、ノート覗いちゃおっと。


私は美海の机からノートを取り出した。


最初のページには


らくがきのーと 3年2組 吉野 美海


と書かれていた。


私は次のページを捲った。


そこには男の子が描いてあった。


運動部っぽい感じ。


正直タイプではないけどカッコよかった。


ただどことなく似ている、いや、似せて描いたのかな。


『あ、それ美海のノートじゃねぇの?』


私は一瞬ビビった。


なんだ、蓮くんか。


「うん、美海のだよ?」


『ちょっと見せてよ。』