「ありがとう。それはやる」
「いらない!」
私は棒を押し付ける。
「本当にか?あの女が奪いに来てもいいのか?」
「いいよ!」
奪いに来てもだなんて……こっちが奪ったのに。
あの人は去っていく。私は木の下に座りこんだ。
警察に自首する勇気は無かった。
「何であんなことしたんだろう……」
元から向いていなかった私が奪って歌手になっても意味が無い。
「無駄な夢を追う時間で~人を苦しめ……」
気付いたら歌を歌っていた。
声が、いつもと違う。息が続く。音程も完璧。
「本当に奪っちゃったんだ……」
ミスなく歌えるのはこんなに気持ちがいいんだ。知らなかった……
何曲か歌ってしまうと中毒になった。もう手放したくない!
「いらない!」
私は棒を押し付ける。
「本当にか?あの女が奪いに来てもいいのか?」
「いいよ!」
奪いに来てもだなんて……こっちが奪ったのに。
あの人は去っていく。私は木の下に座りこんだ。
警察に自首する勇気は無かった。
「何であんなことしたんだろう……」
元から向いていなかった私が奪って歌手になっても意味が無い。
「無駄な夢を追う時間で~人を苦しめ……」
気付いたら歌を歌っていた。
声が、いつもと違う。息が続く。音程も完璧。
「本当に奪っちゃったんだ……」
ミスなく歌えるのはこんなに気持ちがいいんだ。知らなかった……
何曲か歌ってしまうと中毒になった。もう手放したくない!



