窓の外は晴れ





ただ泣いて返事をするだけの私に痺れを切らしたのか、紗保さんは私に無理やりポカリを飲ませた


その次はテーブルに散乱している大量の食料の中からパンを取るとちぎって私の口に無理矢理ねじ込んだ

むせて私が吐くとまた口の中にパンを詰め込まれる


焦って紗保さんを見ると、柄にも無く沙保さんは泣きそうな顔をしているように見えた




美「…」



紗「何見てるのよ。早く食べなさい!どうせ食べてないんでしょ。そんな事して何になるのよ!
裕太への償いのつもり?
それとも病んでますアピール?いいから食え!!!」




紗保さんはパンを私の口に全て突っ込むと冷凍のドリアを発見し勝手に事務所の電子レンジで温めだした

温まったドリアを紗保さんは俗に言う「ふぅふぅ」をして冷ました後に私の口へと運ぶ




紗「…とりあえず食べて。話はそれから…大丈夫よ。
何が心配なのか悲しいのか知らないけど…大丈夫、絶対に大丈夫だから…」




紗保さんは私にドリアを食べさせてくれた

私は久しぶりに食事を摂った事で少し気分が悪くなったが、血の気が戻ってきたような感覚がした




美「…紗保さん…
ありがとうございます…」



紗「…落ち着いた?話せない?
あんたの本当の気持ち…
私このまま何も聞かずに帰るなんて出来ないわよ?」



美「………」



紗「売名行為で利用したなんて嘘なんでしょ?事務所に言われて無理やり嘘ついたんでしょう?」