曾祖父母と彼女。

俺は同じ時間を過ごすなかで、いかに彼女が大切にされ、愛されているかがわかった。
彼女が長期の休みの度に渡英しているのが納得出来る。

最初こそすれ、俺に対しての歓迎ぶりに戸惑いはあったけど、それが喜びと嬉しさに変わるのに、ほんの一時(ひととき)しかかからなくて、そんな楽しい時間を過ごして、4日めの午後にはその土地を離れ、七聖と共に再び帰路についた。

彼女は予定通りのまま、そのあともバイブリーで過ごしていたけど、1週間延ばした帰国を3日早めて、今日日本へ帰ってくる。


"次の渡英ん時は俺も一緒に行きたいって言ったら、どう思うだろう……?"


そんな先走った考えに、あの時間が俺にとってどれほど有意義だったのかがよくわかった。


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