一樹…
一樹は、
「一樹は、いつも優しくて、本当にこれでも良いのかなってくらい優しくて、いつも私が作ったご飯をおいしいって言ってくれて………笑顔が可愛くて言葉が暖かくて、私はその笑顔と言葉が大好きなの………」
これは、一緒に住まなきゃ分からなかったこと。
分かって良かったと思えること。
「そっか。教えてくれてありがとう」
何か、結構恥ずかしいこと口走っちゃったかも。
「あ、でも恋愛感情はまだよく分かんないけど……」
「それは、かおるのペースで良いんじゃないの?焦ってもどうにもならないし、この旅行中にでもゆっくり考えたら?」
私のペースで、か……
「ありがとう!紗希」
「ふふっ、どういたしまして」
………この子が恋について考えられるようになっただけでも進歩かな。
まぁ付き合うのはまだまだ先のことだと思うけど。
この気持ちがどう進むのか、私にはまだ分からない。
分からないけど、きっとこのかおるなら大丈夫だって思うんだ。
だって、親友の私がそう思ってるんだから。

