「で、実際のとこどうなの?」 「ん?なにが?」 「一樹くんのこと、好きなの?」 「だから、さっき人として好きだって…」 「それ、本当に言ってる?」 急に空気が変わる。 潮の香りが嫌に鼻につく。 「どーゆー………こと?」 「恋愛感情、あるんじゃないの?」