「それにしても、まさか一樹が起きるとは…………かおるちゃんのごはん、そんな旨いの?」
こいつ、いつの間にかおるのこと名前呼びしてんだよ。
「………………旨いよ」
「てか、あれ絶対意味分かってないよな」
かおるが変なとこ鈍感なのはいつものことだ。
「ふーん……………何か新婚さんみたいだな」
「…………はっ?!お前何言ってんの?!かおるに失礼だろ」
「なんで?」
「………かおるはもっとちゃんとしっかりした人のがお似合いだろ!」
あ、これ自分で言って結構傷つく。
「まーお前結構抜けてるよな~。今も起こしてもらったし?」
「………うるせえよ。俺だってちゃんと起きれるし……」
「起こしてもらったのに?」
「明日から起きるわっ」

