「………亮くん、これって要するに起きない一樹を起こせってことですよね?」 「……………申し訳ございません」 「……………よろしい」 いくら二人部屋だからと言っても大きな声を出して起こす…………ってのは無理ね。 「一樹、一樹っ。もー朝よ?起きて」 「………………………………。」 ……………………こ、この人は……っ! こうなったら私の最終手段。 そして私は一樹の耳元で魔法の呪文を唱える。 「ねぇ一樹、もー朝なんだけど、起きないなら一樹の分の朝ごはん作らないけど」